MINI史上、最も速いMINI「MINI John Cooper Works GP」の予約受付が11月20日に開始された。世界3,000台限定の販売で、日本では240台限定の導入となる。


ベースとなったのは「MINI John Cooper Works」。このベースモデルでさえ、名称に「クーパー」「ワークス」と速さを予感させるワードが2つも与えられているが、今回発売される限定モデルではさらに「ジー・ピー」を付与。MINI史上最速であることを強烈にアピールした。



パワーユニットはベースモデル搭載のエンジンに改良を加えた2L 直列4気筒ツインパワー・ターボ。最高出力はベースモデルからは75PSアップした306PSに高められた。最大トルク450Nmを1,750rpmという低回転で発生し、0-100km/h加速では5.2秒を達成している。また、最高速度は265km/hを実現した。


このエンジンに組み合わされたのはトルセンLSD搭載の8速スポーツAT。スポーツ・ブレーキ・システムの採用やサスペンション・システム構造の再設計、ボディ剛性の改善などと合わせ、MINI John Cooper Works GPのサーキットにおける走行性能を最大限まで高めた。


エクステリアでは、ワイドなトレッド、大きなフロント・エプロン、張り出したホイール・アーチ・カバーを持つフロントフェイスが特徴。高い走行性能をアピールしている。


また、ボンネット上のエア・スクープや、「GP」のロゴが配されたラジエター・グリルなどこのモデル特有の装備で、スポーティな印象を強調した。

サイドに装備されたホイール・アーチ・カバーはカーボン・ファイバー製。あえて繊維の編込みが見えるデザインで、軽量ボディを主張している。


リアの大型スポイラーは、車両正面からも見える配置。デザイン上の大きなアクセントとなっているのはもちろん、高い空力性能にも寄与している。リアではまた、下部中央にクラシックなデザインのステンレス・スチール製ダブル・テールパイプが設置された。


ボディカラーは、専用開発の「レーシング・グレー・メタリック」。ルーフとミラー・キャップにアクセントとして「メルティング・シルバー」が配されている。


インテリアではレーシング・スタイルを採用。リア・シートは装備せず、フロント・シートの後ろにはクロス・バーだけが設置された。


コックピットでは、六角形の模様が刻まれた金属性のシフト・パドルやステアリング・ホイールのスポーク部、そして助手席周りのインテリア・トリム・ストリップなどに、3Dプリンターによって成形したパーツが採用されている。


メーカー希望小売価格は576万円。

■主な装備内容

・最高出力306PS、最大トルク450Nmを発揮する高性能エンジン
・トルセンLSD搭載の8速スポーツAT
・軽量鍛造18インチ ホイール及び、225/35スポーツタイヤ
・専用サスペンションとキャンバー角の最適設定化
・スポーツ・ブレーキ・システム
・ボディ・カラー「レーシング・グレー・メタリック」
・カーボン製ホイール・アーチ・カバー
・専用リア・スポイラー
・専用デジタル・メーター・クラスター