電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」

「Osa」は自転車も運べるユーティリティバイク。電動オフロードバイク「KALK」で知られるスウェーデンのCAKEが開発しました。

電動ユーティリティバイクCAKEの「Osa」
電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」

欧米ではクルマから電動アシスト自転車に乗り換える人が増えています。これに合わせて、電動アシスト自転車では買い物や子どもの送り迎えに対応したモデルが増えています。

でも、自転車ではクルマ代わりにはならないシーンも。例えばクルマをリモートオフィスとして利用している人たちは、自転車には乗り換えられません。また、スキーやサーフィンなどのスポーツを楽しみたい人、オートキャンプを楽しみたい人の要求にも、自転車は応えられていません。

「Osa」は、そんな人たちのために開発されたユーティリティバイク。電動ビークルに、週末の買い物や子どもの送り迎え以上を求める利用者の要求に応えます。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
もちろん、買い物や子どもの送迎もできます

最大の特徴はセンターに設置された50Ahの大容量バッテリー。このバッテリーが、多くの電子機器や電動デバイスを長時間利用可能にしてくれます。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
見るからに巨大なバッテリー

例えばこれまでクルマであちこちに出かけて写真を撮り、クルマの中でコンピュータを使って写真を編集してクライアントに送信していたフォトグラファーは、「Osa」を使ってほぼ同じ作業をできるようになります。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
写真を撮影し、その場で編集
クライアントに送信できます

欧米にはスターバックスではなく、クルマをオフィス代わりにして仕事をしている人も。そんな人も、「Osa」をクルマ代わりに使えるかもしれません。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
…いや、これは無いな……。

カーペンターやガーデナーには小さなピックアップトラックで顧客のもとに出かけ、クルマのバッテリーから電力を取って電動ノコギリなどの電動デバイスを使う人も。このような職業の人たちも「Osa」から電源を取って仕事をこなせます。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
カーペンターが電ノコを使って小屋を建てたり

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
ガーデナーが庭木の手入れをしたりできます

欧米では休日に公園などにでかけ、クルマのバッテリーでアンプを作動させて演奏を披露する人も。そのようなミュージシャンが「Osa」を使えば、環境意識の高いファンを獲得できるかもしれません。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
びっくりするほどうまい人、いるんですよね

レジャーにも使えます。キャリアを取り付ければ、スキーやスノボを載せて、海や山に出かけられます。マウンテンバイクを載せて山に出かけ、ダウンヒルにトライすることも。また、オートキャンプも楽しめます。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
キャリアにスキーを積んで雪山に!

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
キャリアにMTBを積んでダウンヒルを楽しむ!

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
オートキャンプも

バッテリーは電動バイク「Osa」の電源としても使われます。この容量は仕事や遊びで「Osa」を利用するのに十分なもの。フル充電で100キロ走行できるので、山や海でのレジャーや、隣町での仕事にも対応します。最高速度は時速100キロ。これは高速道路の利用を想定して設定されたのだとか。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
高速道路を使って仕事場やキャンプ場に向かえます

「Osa」というバイクも、そしてCAKEによる提案も、まだまだこなれていなくていまは現実感が薄いと感じる人も多いでしょう。でも昔を思い出してみれば、バイク1台で仕事をこなしていた人、町に何人かいましたよね?その時代に戻ると考えれば、CAKEによる提案もありなのではという気がしてきます。

実際、いまの東京の街にはUber Eatsの配達自転車がたくさん走っています。少し前までは自転車による出前がこんなに増え、牛丼の吉野家にUber Eatsの配達員さんが行列を作る光景なんては誰も想像していませんでした。それと同じように、「Osa」のような電動ユーティリティバイクで仕事をする人が増えていくなんていう今は誰も想像していない光景を、数年後には目にすることになるのかもしれません。

電動ユーティリティバイクCAKE「Osa」
「毎度あり!」

販売開始は2020年の3月。米国での小売り価格は8,000ドル(約87万4,000円)が予定されています。