特別展示「昭和のトラック~戦後の復興と経済成長を支えた小型トラック~」が11月13日からMEGA WEB ヒストリーガレージ2Fで開催される。

この特別展示は、1950~1960年代に日本の高度経済成長を支えた「小型トラック」を紹介するもの。仕事の道具であったため大事に保管されることは少なく、それゆえに現在では希少価値が高まっている戦後日本の復興の立役者たちを、メーカーの枠を超えて展示する。


展示されるのはホンダ「T360H」(1965年)。2輪で躍進を遂げた「ホンダ」が初の4輪車として発売した4輪軽トラックで、2か月後に発売したスポーツカー(S500)と同様の高性能DOHCエンジンをシート下に搭載し、最高時速100km/hを誇った。

特別展示「昭和のトラック」
ホンダ「T360H」
白抜き「H」ロゴがキュート

トヨタ「コロナ ピックアップ」(1962年)は、2代目コロナから派生した商用車。インパネ等はセダンと同様だが、リアはピックアップトラックの形状を持っている。

特別展示「昭和のトラック」
トヨタ「コロナ ピックアップ」
前から見れば、乗用車

「ダットサン 1000 トラック G222型」(1960年)は、この手の展示会ではお馴染みの一台。1935年から続くダットサントラックの4代目として1957年に登場した。豪州一周ラリーで活躍したダットサン1000(乗用車)と同一エンジンを搭載している。

特別展示「昭和のトラック」
全国の展示会でよく目にする「ダットサン 1000 トラック G222型」

ダイハツ 「ミゼットDK2」(1960年)も、昭和の小型トラックとして人気の高いモデル。「街のヘリコプター」をキャッチフレーズに大ヒットした。

特別展示「昭和のトラック」
ダイハツ 「ミゼットDK2」
子どもの頃に街を走っているのを見た!…という人も多いのでは?

トヨペット 「トヨエース」(1959年)の発売は1954年。小型トラック市場の主役をオート3輪から4輪トラックへ転換させるきっかけとなった。

特別展示「昭和のトラック」
トヨペット「トヨエース」
市場をオート3輪メインから4輪トラックへと転換させるきっかけに

マツダ「三輪トラック CTA型」(1953年)を発売した「東洋工業(現 マツダ)」は、第2次世界大戦後いち早くオート3輪を発売したメーカー。当時としては先進的なスターターモーターを採用していた。

特別展示「昭和のトラック」
スターターを装備したマツダ「三輪トラック CTA型」

オオタ「KC型トラック」(1953年)は、小型自動車を生産していた「オオタ自動車工業」によるもの。この「KC型」は1951年に発売されたKA型の改良版で、4段フロアトランスミッションなどを特徴としていた。

特別展示「昭和のトラック」
4段フロアトランスミッションを装備した オオタ「KC型トラック」

■特別展示「昭和のトラック」概要
開催期間:2019年11月13日~2020年2月16日
開催場所:MEGA WEB ヒストリーガレージ 2F
MEGA WEB ヒストリーガレージ
住所:東京都江東区青海1丁目3−12