日産「ニッサン IMk」

日産はコンセプトカー「ニッサン IMk」を公開した。「軽規格」サイズのクルマに乗りたいドライバーに、電気自動車(EV)という新しい選択肢を提供する。

日産「ニッサン IMk」
日産のコンセプトカー「ニッサン IMk」

軽自動車規格のボディサイズでありながら、EVならでは力強い走りと静粛性を両立したシティコミューター。軽自動車では信号待ちでのストップアンドゴーや頻繁な車線変更が要求される街中を走ることが多いが、そのようなシーンに「ニッサン IMk」は、モーターならではのパワフルでレスポンスの良い加速で対応できる。坂道でも従来の軽自動車とは違う走りを体感可能だ。


日産「ニッサン IMk」
軽自動車でこそ、電気自動車の特性が活きる

「プロパイロット 2.0」を進化させた次世代の運転支援技術を採用。運転支援の利用範囲が高速道路から主要幹線道路に拡大され、より幅広いシーンでドライバーをサポートできる。高速道路を走るケースが比較的少ない軽自動車には、これはうれしい進化といえるだろう。

日産「ニッサン IMk」
利用範囲が主要幹線道路に拡大された運転支援技術を採用

スマートフォンを使ってクルマを自動的に駐車させる「プロパイロット リモートパーキング」を搭載。また、無人の「ニッサン IMk」が駐車場の空きスペースに自動で駐車し、ドライバーがスマートフォンで呼ぶとドライバーの元まで迎えに来る「ドライバーレスバレーパーキング」機能を搭載する。

日産「ニッサン IMk」
「プロパイロット リモートパーキング」「ドライバーレスバレーパーキング」搭載

エクステリアデザインはシンプルかつミニマル。細部に至るまで日本のDNAを取り込んだ表現を施した。例えばバンパーやホイール、タイヤ、テールランプ、ルーフには「水引」模様にヒントを得たスリットパターンが採用されている。また、フロントグリルやリヤコンビランプでは木組みを模したような格子パターンが表現された。

日産「ニッサン IMk」
「水引」模様にヒントを得たスリットパターン

車体色には、日本古来より使われている金属「アカガネ」が採用されている。

日産「ニッサン IMk」
車体色には「アカガネ」を採用

インテリアは運転のための空間というより、快適な時間を過ごす「部屋」としての空間を意識して開発されたもの。直線やシンプルな曲面を使って構成されており、アクセントとなる「アカガネ」で上質さと艶やかさを加えている。

日産「ニッサン IMk」
「部屋」としての空間を意識して開発したインテリア

インストルメントパネルではスイッチ類が廃止された。ドライバーに必要な情報はプリズム ディスプレイ内に、空中に浮かび上がるように表示される。

日産「ニッサン IMk」
ドライバーに必要な情報はプリズム ディスプレイ内に表示される

EV化されたことでガソリンエンジンに比べフットスペースには余裕が生まれた。そのフットスペースには暗めの色を配し、インテリア全体は淡い色として、ラウンジのようなリラックスできる空間を演出している。

日産「ニッサン IMk」
ラウンジのような空間

日産は「ニッサン IMk」を第46回東京モーターショーに出展する。第46回東京モーターショーは、2019年10月25日から11月4日(一般公開日)まで東京ビッグサイト及びお台場周辺エリアで開催される。