映画監督・プロデューサーでもあり、自動車コレクターでもあるジェームズ・グリッケンハウス氏によるプロジェクト「スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(Scuderia Cameron Glickenhaus:SCG)」が新型マシン「SCG 007」を発表した。このマシンでル・マン24時間耐久レースを含むFIM世界耐久ロードレース選手権シリーズに参戦する。

ル・マンを目指すハイパーカー グリッケンハウスによる「SCG 007」
ル・マンを目指すハイパーカー 「SCG 007」

SCGはフェラーリベースのワンオフモデルの制作で世に知られるようになったチーム。2015年にはオリジナルモデル「SCG 003」でニュルブルクリンク24時間などに参戦した。


ル・マンを目指すハイパーカー グリッケンハウスによる「SCG 007」
参考画像:「SCG 003S」

今回発表された「SCG 007」は、2020/2021年シーズンで新設されるハイパーカーカテゴリーをターゲットとした一台。米国製マシンは50年以上ル・マンで勝てていないが、グリッケンハウス氏は「SCG 007」でこの歴史を変えたいとしている。

ル・マンを目指すハイパーカー グリッケンハウスによる「SCG 007」
1967年以来の総合優勝なるか

外観はレトロな耐久レーサースタイル。随所にSCGならではのエアロパーツが装備されている。カラーリングのベースはレッド。だがリアの巨大なウィングと、フロントのジンベエザメの口を思わせる形状の部分はホワイトとされた。

ル・マンを目指すハイパーカー グリッケンハウスによる「SCG 007」
参考画像2:ジンベエザメ

搭載されるパワーユニットは3L V6ツインターボ。以前はハイブリッドシステムが搭載されると言われていたが、現在はアルファ・ロメオのV6エンジンが採用されるのではとうわさされている。FIM世界耐久ロードレース選手権シリーズの最新の規定では参戦するマシンの最高出力は750ps以下とされるが、このスペックであればハイブリッドシステムは不要であり、むしろ重くなるだけ、というのがこのうわさの根拠となっているようだ。

今回発表された「SCG 007」の画像については、TOYOTA GAZOO Racing WECの公式ツイッターも反応した。


グリッケンハウスは「SCG007」の公道仕様車の販売も予定している。