自転車を電動バイクにするコンバージョンキット「Ez-Bike」
電動バイクが欲しいけどお金がないという人向けに開発されたキット。手元に自転車とドリルさえあれば、「Ez-Bike」によって自転車を電動バイクに改造し、行動範囲をぐっと広げることができる。
「一家に一台、ドリルってあるよね？」という前提の商品です
装着するには、ハブ軸とシートステーに「Ez-Bike」を固定。続いてドリルを取り付ける。特殊な工具などはなくても、10分程度で取り付けが可能だ。
手順１：ハブ軸に「Ez-Bike」を固定
手順２：次いで、シートステーに固定
手順3：最後にエンジンであるドリルを装着すれば
完成！：自転車が電動バイクに！
ドリルはDEWALTのDCD980M2に対応。米国で販売されているドリルではあるが、日本でもYahoo！ショッピングなどで比較的簡単に入手可能だ。
電動バイクのエンジンとなるDEWALTのDCD980M2
「Ez-Bike」を装着した電動バイクのスピードは、自転車の重さや搭乗者の体重にもよるが、最高で時速64キロにも達するという。電動ドリルの発揮する強力なトルクにより、人力自転車では厳しい坂道も「Ez-Bike」なら楽に登れるのだとか。
ドリルって、すごいんですね
残念なのは航続距離。一回の充電で8キロしか走れないのだそう。通勤で利用すると途中でバッテリー切れを起こす確率が高いが、その場合はペダルを漕いで走ればよいそうだ。
もう一つ残念なのは速度調整。ドリル本体のスイッチで切り替える必要がある。スピードを上げたいときに、いちいち停止してドリルのスイッチを切り替えるのはかなり面倒な気がするが、これは諦めるしかないのだろう。
なにしろ、ドリルですから
Sylvan Newbyさんは現在、「Ez-Bike」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では149ドルの出資＋日本への送料65ドルで「Ez-Bike」を入手可能だ。出荷は2019年8月に予定されている。
「Ez-Bike」同梱物
日本で「Ez-Bike」装着車で公道を走るには、保安部品を追加した後、ナンバープレートを取得する必要がある。だが「Ez-Bike」でナンバーを取得できるとは限らない点には留意されたい。
