ヤマハ「YZ450F」マイチェン ― エンジンとフレームを一新

モトクロス競技用モデル ヤマハ「YZ450F」がマイナーチェンジを受け、8月20日に販売開始される。

ヤマハ「YZ450F」マイチェン ― エンジンとフレームを一新

今回のマイナーチェンジでは、1. 新エンジン、2. 新フレーム、3.新ブレーキ、4.モードスイッチ、などの採用により戦闘力向上が図られた。また、新カラー「ディープパープリッシュブルーソリッドE」&新グラフィックが採用されている。


メーカー希望小売価格は105万8,400円。

■「YZ450F」の主な特徴
1.新エンジン
"性能向上"と"軽量化"を両立した新エンジンを搭載。戦闘力の向上を図った。

ヤマハ「YZ450F」マイチェン ― エンジンとフレームを一新

新作のピストンとシリンダーヘッド、コンパクト設計の燃焼室により、圧縮比を12.8:1から13.0:1に変更。また吸排気バルブの挟み角を21.5°から14.5°に変更し、吸気ポートを最適化するなど、各部仕様の見直しにより出力特性を向上させている。

さらにヘッド周りをミリ単位でコンパクト化し、カム軸・クランク軸間を約5mm短縮することでマスの集中化を図った。ヘッドカバーもマグネシウム部材の割合を増やし、シリンダーヘッドアッセンブリの軽量化(従来比310.5g減)を実現している。

2.新フレーム
新フレームでは、タンクレール&ダウンチューブの肉厚の見直しと、エンジン懸架ブラケットの材質・形状の見直しが実施された。

ヤマハ「YZ450F」マイチェン ― エンジンとフレームを一新

左右タンクレール肉厚は2.5mmから2.0mmに、ダウンチューブの上・下面の肉厚は3.5mmから4.0mmに変更されている。エンジン懸架ブラケットはリア側を従来のアルミ材9.5mm厚からスチール材6mmへ、フロント側をスチール材8mm厚からアルミ材8mm厚へ変更。剛性バランスを最適化し、高速ギャップ走行時の穏やかなマシン挙動、軽快な走破性に貢献している。

3. 新ブレーキ
フロントブレーキは、キャリパーのピストンサイズを22.65mm径から25.4mmに大径化し、剛性も30%アップした。面積を25%拡大した新作パッド、パッドとの接触面を16%拡大した新作ディスクローターの採用により、強力な制動力とコントロール性を発揮する。

ヤマハ「YZ450F」マイチェン ― エンジンとフレームを一新

リアブレーキはキャリパー形状変更、ディスク形状変更、熱容量バランス最適化などにより、システム全体で約120gの軽量化と制動力の安定性向上を果たした。

4. モードスイッチ
左ハンドルに、燃料噴射/点火時期のマッピングを切り替える「モードスイッチ」を新設。「パワーチューナー」でマップを2種類登録しておけば、走行中でもすばやくエンジン特性を変更できる。

ヤマハ「YZ450F」マイチェン ― エンジンとフレームを一新

ヤマハはまた、モトクロス競技用モデル「YZシリーズ」(「YZ250F」「YZ250」「YZ125」「YZ85LW」「YZ85」「YZ65」)の2020年モデルを8月20日に販売開始する。カラーリングは「YZ450F」と同じ「ディープパープリッシュブルーソリッドE」。メーカー希望小売価格は「YZ250F」が87万4,800円、「YZ250」が72万3,600円、「YZ125」が61万5,600円、「YZ85LW」が50万7,600円、「YZ85」が49万6,800円、「YZ65」が48万6,000円。