「AEROCARRIER」は後付けできる自転車用キャリア。ドイツベルリンに本拠を置くOtek Bicyclesが開発しました。


同社のRomainさんとIngaさんが共同開発した商品。Romainさんはシングルスピードの自転車に、Ingaさんは日本のママチャリに近いダッチバイクに乗っていたのだそう。でもそれぞれに、自分の乗っている自転車に不満を持っていたそうです。


シングルスピードの自転車は構造がシンプルで軽快に走れるのがメリット。でも、荷物を持ち運ぶのがちょっと大変で、Romainさんはポケットにライトやスペアチューブなどを入れて持ち運んでいたのだとか。


一方、ダッチバイクは日本のママチャリ同様、多くのキャリアが装備されているのがメリット。でも構造的には重く、走り出しの軽快感には欠けます。


二人はそれぞれの自転車の良い点と困った点を話し合い、両者のいいとこ取りをすれば完璧な自転車が生まれると結論。クロスバイク、ロードバイク、シングルスピードバイクなどに装着できるキャリア「AEROCARRIER」を考案しました。


自転車のシートピラーとシートポストに固定して使用するタイプのキャリア。装着すれば最大で25キロまでの荷物を運搬可能になります。これにより、シングルスピード車の走行性能や軽快性を失うことなく、ダッチバイク並みに多くの荷物を運搬できるようになります。



実は同様の製品はすでにいくつも販売されています。それらと比較した際の「AEROCARRIER」のメリットはロックできること。ちょっとカフェに立ち寄る、なんてとき、自転車用のライトなどを入れてロックしておけば、盗難リスクを低減できます。



類似製品同様、キャリア上に荷物を置けるのはもちろん、パニアバッグを設置することも。また、キャリアがフェンダーの役割を果たすので、雨の日の泥はねをある程度は防げます。


Otek Bicyclesは現在、「AEROCARRIER」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では98ユーロの出資と30ユーロの送料で「AEROCARRIER」を1個入手できます。出荷は2019年11月に予定されています。