バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」―

「FLUID」はバッテリーを2個搭載した電動モペッド。米国ニューヨークに本拠を置くFUELLが開発し、本日Indiegogoでのプロジェクトをスタートさせた。なお「FLUID」は、米国などでは自転車扱いだが日本ではバイク扱いとなり、利用には免許が必要となる。

4月26日21時40分追記:さきほど、FUELLの共同創業者でありCEOのFrancois-Xavier Ternyさんより、FUELLのエンジニアは日本市場対応に向けて「FLUID」の仕様調整に取り組んでいるとの連絡を受けた。ソフトウェアやシステムの変更が終了し、認証を取得できれば日本でも自転車として販売できるとのこと。本件についてはFrancois-Xavier Ternyよりアップデートがあり次第、本稿内でお知らせしたい。


バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」
バッテリーを2個搭載した電動モペッド「FLUID」

電動モビリティではどこにバッテリーを設置するか?が大きな問題となるが、「FLUID」ではバッテリーを上下のフレームに分散配置したのが特長。これによりそれぞれのバッテリーを薄くして、外観に大きな影響を与えないデザインを実現した。

バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」―
バッテリーを2箇所に分散

バッテリー設置場所のうち、上部にはメタリックペイントが施され、無骨になりがちなバッテリーまわりを美しく見せている。カラーバリエーションは「シルバー」「ダークグレイ」「ダークレッド」「ローズゴールド」「ゴールド」「ブルー」の6色。いずれもシャイニーで街中で目立つ色とされた。

バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」―
全6色のカラーリング

バッテリーはフル充電すると200キロの走行が可能だ。フル充電に必要な時間は5時間。だが2.5時間で80%まで充電できる。

バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」―
2時間30分の充電で160キロ走れる

モーターはミッドドライブタイプ。ハブモーターを採用すれば簡単に、しかも安価にモペッドを製造できるが、FUELLは使用者の利便性を選んだ。このモーターは最大トルク100Nmを発生する。

バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」―
モーターはミッドドライブ

バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」―
最大トルクは100Nm

各種パーツには高級なものが採用されている。ドライブトレインにはGates製のカーボンベルトドライブ、シマノ製の内装8段変速機が搭載された。ブレーキにはTektro製、タイヤにはSchwalbe製が採用されている。

バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」―
高品質パーツを搭載

Indiegogoでの価格は2,299ドルからで、発送は2019年8月に予定されている。日本への発送可否についてFUELLに尋ねたところ、同社共同創業者でCEOのFrancois-Xavier Ternyさんより、日本への発送にも対応できるという回答を得た。

「FLUID」で日本の公道を走るには、購入者が保安部品を追加してナンバーを取得する必要がある。だが、保安部品などを付加した場合でも、必ずしもナンバーを取得できるとは限らない点には注意されたい。

バッテリーを格好良く見せるE-Bike、FUELL「FLUID」
ミラー(片側のみ)やナンバープレートホルダーなどは付属しているので
すべての保安部品をそろえるのは難しくはない?