「TRIS」はトリシティみたいな3輪電動バイク。イタリア ガラティーナに本拠を置くスタートアップ企業TRIS bikeが開発した。

トリシティみたいな3輪電動バイク 「TRIS」
トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」

前2輪による高い安定性と、その2輪を傾けて曲がれる「前輪チルトシステム(Tilting Front Wheels System:TFWS)」による走りの楽しさを併せ持った電動バイク。安定性では、週末のまとめ買いのようなシーンでも車両が倒れることなく、大量の荷物を運べる。


トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
フロント2輪により、荷物を載せても高い安定性を維持

キャリアがフロント、センター、リアの3か所に世知されており、合計で最大20キロまでの荷物を搭載可能だ。

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
キャリアはフロント、センター、リアの3か所

「TFWS」の特長は、前2輪の間隔を46センチ開けたことだという。タイヤ間の間隔が十分開いているので、隣のタイヤの干渉を受けることなく、前輪を最大30度まで傾けられる。

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
前輪は最大30度まで傾けられる

また、ハンドルは最大60度まで切れるようになった。

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
ハンドルを60度まで切ることも

前2輪の傾きをストップさせる「Tilting Block System:TBS」機構も搭載された。これは信号待ちなどで便利だ。停止したときなどにこの機構をオンにすれば、地面に足を付かなくても車両が自立する。TBS機構はレバーで簡単に操作可能だ。

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
「TBS」機構で信号待ちが楽に

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
足を着けなくても倒れない

バッテリーは3時間でフル充電でき、約30キロ走行できる。航続距離は最近の電動バイクとしてはかなり短いが、TRIS bikeは航続距離をのばすためにバッテリーサイズを大きくすることよりも、車両を軽くし、そのことで得られる走行時の軽快感を選択したようだ。

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
バッテリーはハブモーター内蔵タイプ

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
車両を軽量化し、走行時の軽快感を高めた

Eバイクタイプの「TRIS」には、「TRIS FIX」と「TRIS SPLIT」の2つのモデルが用意された。このうち「TRIS FIX」はここまでで説明してきたモデルだ。「TRIS SPLIT」は「TRIS FIX」の機能に加え、前2輪部分と車両後ろの部分を2つに分けられる。こうすることで、収納などが容易になるそうだ。

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
若干謎な「TRIS SPLIT」のスプリット機能

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
畳んで小さく収納できる

また、モーターを装備せず、ペダルを漕いで人力のみで走行する「TRIS LIGHT」モデルも用意された。

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
モーターの付かない自転車タイプの「TRIS LIGHT」

TRIS bikeは「TRIS」の世界的なプロモーション目的で、クラウドファンディングサイトKickstarterでキャンペーンを実施中。キャンペーンでは「TRIS FIX」は2,299ユーロ+送料から入手可能だ。「TRIS SPLIT」は2,559ユーロ+送料から。モーターを持たない、「TRIS LIGHT」では1,585ユーロ+送料で入手できる。出荷は2019年8月に予定されている。

トリシティみたいな3輪電動バイク「TRIS」
これが新しいイタリアンバイク!