Arcimotoの電動車に緊急車両バージョンの「Rapid Responder」

米国オレゴンに本拠を置くArcimotoは、同社の「Fun Utility Vehicle:FUV(楽しい多目的車)」シリーズの派生型として緊急車両バージョンの「Rapid Responder」を公開した。量産開始に先立ち、米国内2か所で試験運用されるという。

SUVじゃなくてFUV…でもなく、緊急車両 ― Arcimotoの電動車に緊急車両バージョンの「Rapid Responder」
Arcimotoによる電動緊急車両「Rapid Responder」

Arcimotoの3輪電動車両の特徴は、類似の他製品と比較した際の走行性能の高さ。同社フラッグシップである「Evergreen Edition」では、3輪車ながら時速120キロで走行できる。また、1回の充電で160キロ走行できる航続距離の長さも魅力だ。


Arcimoto3輪電動車両「Evergreen Edition」
参考画像:Arcimotoのフラッグシップ「Evergreen Edition」

緊急車両バージョンの「Rapid Responder」は、コンパクトでスピードもあるArcimotoの強みを活かした派生型。渋滞した都市部を素早く移動し、緊急事態に対応可能だ。

Arcimotoの電動車に緊急車両バージョンの「Rapid Responder」
渋滞した道路をすり抜けて現場に

「Rapid Responder」では、「Evergreen Edition」での最高速度時速120キロや、航続距離160キロといったスペックはそのままに、消火器やファーストエイドキットなどの緊急時対応用の装備が取り付けられた。また、サイレンや赤色灯なども取り付けられる。

SUVじゃなくてFUV…でもなく、緊急車両 ― Arcimotoの電動車に緊急車両バージョンの「Rapid Responder」
装備は若干、心もとない気はする

自治体にとって「Rapid Responder」は、従来の緊急車両に比べ導入コストやその後の維持費用を抑えられるというメリットがあるという。

SUVじゃなくてFUV…でもなく、緊急車両 ― Arcimotoの電動車に緊急車両バージョンの「Rapid Responder」
価格は2万ドル程度
従来型消防車両に比べると、わずかな導入コスト&維持費で済む

Arcimotoは試験運用の終了後、「Rapid Responder」の量産を2020年から開始する予定。