箔押し×現代ペイントを融合させた「金箔美ペイント」サービス開始

自転車デザインに日本独自の文化や伝統工芸を組み込むという取り組みは、実は以前から根強い人気があります。過去の例としては、安土桃山文化の粋を組み込んだ「Azuchi」や、日本刀の反りや刃の輝きをイメージしたフレームの「SAMURAI(サムライ)」などがあげられます。

安土桃山文化の粋を組み込んだ自転車「Azuchi」
参考画像:安土桃山文化の粋を組み込んだ自転車「Azuchi」

今回紹介する「金箔美ペイント」は、伝統工芸の「箔押し」と現代ペイントを融合させたサービス。埼玉県に本社をおく武蔵屋さんが提供されています。


箔押し×現代ペイントを融合させた「金箔美ペイント」サービス開始
自転車を金箔貼りに!
箔押し×現代ペイントを融合させた「金箔美ペイント」サービス

「箔押し」は、工芸品や文化財等に使用されることが多いもの。この技術をより多くの人に親しんでもらうために考案されたのが、「金箔美ペイント」です。

金箔を貼った後で、コーティングをするのがポイント。武蔵屋さんによる「箔押し」はそれ自体高い強度を持っており、簡単に剥げ落ちるものではないのだそう。その高い強度を持つ「箔押し」にトップコートをかけることで、さらに長期間美しさを保つことができるのだそうです。

武蔵屋さんはその自信を示すためか、「金箔美ペイント」サービス提供の例として、マウンテンバイクを選択されています。飛び石がフレームにあたることも多いMTBをあえて例としているあたりに、そのサービスへの自信が感じられます。

箔押し×現代ペイントを融合させた「金箔美ペイント」サービス開始
こうなるとハンドルグリップのカラーも、変えたくなりますね

さて、自転車に金箔を貼ると聞いて気になったのが、自転車の素材。なにしろ自転車フレームの素材は、スチールだけでなく、アルミ、カーボンファイバー、チタンなど、バラエティに富んでいます。でも武蔵屋さんによれば、これらすべての素材に対して「金箔美ペイント」が可能なのだとか。金箔を貼る前に下地を塗装するので、どのような素材でも対応できるそうです。

また、古い自転車で表面が錆ているものでも対応はできるそう。ただしこの場合、錆処理に時間と費用がかかるため、そこは了承してほしいとのことでした。

気になるお値段ですが、自転車のサイズや車体の状況、柄の選択などで大きく変化するとのこと。ただ目安として、武蔵屋さんが例としてあげられているMTBの塗装費用は、およそ10万円程度になるようです。

箔押し×現代ペイントを融合させた「金箔美ペイント」サービス開始
このごくごく普通のルックスの自転車を

箔押し×現代ペイントを融合させた「金箔美ペイント」サービス開始
金箔貼りにする費用が、ざっくり10万円だそうです

申し込み方法や塗装に必要な期間、費用などについて詳細は、武蔵屋さんの公式Webサイトを参照してください。

この世に2つとないカラーリングの自転車として、「金箔美ペイント」を施した自転車はいかがでしょう?日本の伝統工芸が好きで、自転車が好きな人へのプレゼントにも面白いかもしれません。