「Glove」はハンドサインを出す際に、右左折の意思だけでなく“笑顔”も伝えられるサイクリスト用グローブ。道を譲ってくれたドライバーに、感謝の意を伝えられる。
開発したのは英国ロンドンに本拠を置くスタートアップ企業Loffi。同社によれば、ロンドン市内では自転車利用者が年々増えているという。だがサイクリストが増えれば増えるほど、サイクリストはクルマのドライバーに対し、クルマのドライバーはサイクリストに対して不満を募らせているそうだ。
例えば道路脇にクルマが路駐していて、サイクリストがこれを避けて走るとき、ハンドサインを出して一時的に右車線に入れてもらうことになる。だがクルマのドライバーにはこれを嫌がる人も。だからといってサイクリストが無理に割り込むと、諍いに発展するケースもでてくる。
「Glove」はそんなときに役立つかもしれない手袋。両面に笑顔のイラストが入っており、サイクリストがハンドサインを出せば、それがドライバーの目に飛び込んでくる。この笑顔でお願いされれば、ドライバーも思わず笑顔になってしまい、喧嘩に発展するリスクを低減できる…という商品だ。
笑顔を構成する目や口の部分はクッションとなっている。これらの箇所は、ハンドルを握っていて痛みを感じやすい場所。「Glove」はその場所を保護するので、痛みを緩和する効果も期待できる。
笑顔のクッションがカバー
サイズはXSからXLまで、全5種類が用意された。
笑顔も、どんどん大きく?
Loffiは現在、「Glove」の商品化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では30英ポンドの出資と6英ポンドの送料で「Glove」を1個入手可能だ。発送開始は2018年11月に予定されている。
筆者は学生時代、自転車での北海道1周を試みたことがあるが、その際、すれ違うサイクリストやバイクライダーの多くが手を振ってくれて感激した。次回北海道を走る機会があれば「Glove」を装着して走り、すれ違う人々を笑顔にしてみたい。