「Stator」はシンプルなデザインの電動スクーター。カリフォルニア在住のプロダクトデザイナーNathan Allenさんによって製造されたプロトタイプ段階の製品です。
でもちゃんと走ります
ホイール内にハブモーターを、フットスペースにバッテリーを搭載。これにより、動力を持たないキックボードにも見えるルックスを獲得ました。
でも、そう見えるのは外観だけ。ハブ内に装備されたモーターの出力は1,000ワットとパワフルで、最高速度時速40キロで走行できます。
バッテリーパックは10Ah版と20Ah版が用意されており、10Ah版ではフル充電で16キロ、20Ah版では32キロの走行が可能。フル充電に必要な時間は標準充電で4時間、高速充電器を使うと1.2時間かかるのだとか。
ハンドルバー右手側にはスロットル、ブレーキレバーなど、操作系が配備されています。これらでモーターのスタート、スクーターの加減速と制動を行います。カーブを曲がるときには体重移動で行う仕組みです。
「Stator」のロック/アンロックは従来型のキーに加え、RFIDタグを利用することも。これはもう少し工夫すれば、シェアリングサービスでの利用にも活用できるかもしれません。「Stator」は低床の上、基本はスタンディングで利用する乗り物。このため、見つけて近づいてアンロックすれば、すぐに乗って移動できます。
すぐに移動を開始できます
Nathan Allenさんは、アクセサリーの販売も検討しており、これには前後ホイール用のフェンダー、ラック、シート、LEDヘッドライト、高速充電器などが含まれています。装備すると「Stator」のシンプルなルックスの良さは消えてしまいますが、長距離を通勤で走る人にシートは、週末の買い物で使いたい人にラックはありがたい装備となるでしょう。
Nathan Allenさんは近く、「Stator」の商品化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンをスタートさせる予定。でも、まだ、日本進出を考えるフェースには達していないようでした。