3輪ファットバイクRUNGU「Juggernaut」シリーズに、電動アシストバージョン「Juggernaut MDV」

3輪ファットバイクの「Juggernaut」シリーズに、電動アシストバージョン「Juggernaut MDV」が設定された。カリフォルニア州サン・クレメンテのRUNGUが開発・販売している。

3輪ファットバイクRUNGU「Juggernaut」シリーズに、電動アシストバージョン「Juggernaut MDV」
3輪ファットバイクの「Juggernaut」シリーズに、電動アシストバージョン「Juggernaut MDV」追加

「Juggernaut」シリーズは、前輪が2輪、後輪が1輪のトライク。前後輪ともに、 26x4.8インチのファットタイヤが装着されている。ファットタイヤ装着車は雪道走行、砂浜走行に強いが、「Juggernaut」シリーズでは3つのタイヤに荷重を分散することでタイヤの沈み込みを減らし、走破力をさらに高めた。

3輪ファットバイク RUNGU「Juggernaut」
参考画像:3輪ファットバイク RUNGU「Juggernaut」
砂浜でもタイヤの沈み込みが少ない

今回紹介する「Juggernaut MDV」は、その電動アシストバージョン。3輪にすることで増えてしまう走行抵抗と車体重量を、1,000ワットの高出力モーターでアシストする。ちなみに、車体重量は37キロとなっている。

3輪ファットバイクRUNGU「Juggernaut」シリーズに、電動アシストバージョン「Juggernaut MDV」
37キロの重い車体を、1,000ワットモーターでパワフルに

1,000ワットクラスのモーターであれば、リアハブタイプが採用されることが多い。だが「Juggernaut MDV」ではミッドドライブモーターが採用されている。これにより、変速機をよりうまく活かした走行を可能にしている。ローギアを選択すれば、35%の坂も登坂可能だ(フロントチェーリングを30Tに交換したヒルクライムモデル「Juggernaut MDVHC」の場合)。

3輪ファットバイクRUNGU「Juggernaut」シリーズに、電動アシストバージョン「Juggernaut MDV」
ミッドドライブモーターを採用
重量バランスを最適化

バッテリーの取り付け位置はダウンチューブ下という、これまた珍しい位置が採用された。ミッドドライブモーターと合わせ、重心を中心に近く、低い位置に置くことに貢献している。バッテリーは52V/15Ah。フル充電で約85キロの走行が可能だ。

3輪ファットバイクRUNGU「Juggernaut」シリーズに、電動アシストバージョン「Juggernaut MDV」
バッテリーはダウンチューブ下
これも重量バランス最適化に貢献

このような装備により、冬の雪道の通勤がぐっと楽になると、RUNGUは主張している。

3輪ファットバイク RUNGU「Juggernaut」
こんなに雪が積もっても、自転車通勤しなければならない人にはぴったり!

ペダルアシストモードの他、モーターの力のみで走るスロットルモードも装備されている。こちらは最高速度35キロでの走行が可能。スロットルモードのみで走行した倍の航続距離は29キロとなっている。

3輪ファットバイクRUNGU「Juggernaut」シリーズに、電動アシストバージョン「Juggernaut MDV」
スロットルモードも装備

「Juggernaut MDV」はスロットルモードが装備されていることもあり、日本では電動アシスト自転車としては公道を走行できない。保安部品などを取り付けてライセンスプレートを取得し、電動バイクとして走行することになる。だが電動バイクとして乗るのであれば、いっそ4,000ワットのリアハブモーターを搭載した「Juggernaut LE」の方がパワフルで楽しいかもしれない。

4,000ワットのリアハブモーターを搭載した「Juggernaut LE」
参考画像:4,000ワットのリアハブモーターを搭載したハイパワーな「Juggernaut LE」

モーター非搭載モデルであれば日本でも自転車として走行可能だ。RUNGUの公式オンラインショップでは配送先で日本を選択できないが、購入希望者は直接Eメールを送付してくれれば対処したいとのこと。ただしハンドル幅は830ミリなので、歩道は走行できない点に注意されたい。

RUNGUモーター非搭載モデル
参考画像:前輪にMTBサイズのタイヤが装着されたRUNGU「Kilimanjaro」モデル
タイヤが普通の太さでも、2本装着すると、ハンドル幅は広くなる