ポンプアクションサイクリングを可能にする「RRAD」

「RRAD」は、愛車をポンプアクションサイクリング可能な自転車に改造するリプレイスメントキット。米国ニュージャージー州プリンストン在住の発明家Roy Rosserさんが考案した。

ポンプアクションサイクリングを可能にする「RRAD」
「RRAD」の概略図

ポンプアクションサイクリングを可能にする「RRAD」
取り付けるとポンプアクションサイクリングが可能に

ポンプアクションサイクリングとはスポーツジムのステップマシンのように、ペダルを交互に上下させることで自転車を前進させる方法。Roy Rosserさんはこの方法はペダルを回転させるよりも効率が良いと主張している。ペダルを回転させる方法では、足からのパワーが前進のパワーとはならない「デッドゾーン」が存在してしまうためだ。パワーが前進に効率よく伝達されるゾーンは、実はかなり狭い。


ポンプアクションサイクリングを可能にする「RRAD」
Roy Rosserさんによる主張

ポンプアクションサイクリングでは、足からのパワーが確実に前進に使用されるゾーンのみを使用し、そのゾーンで足を上下させる。これにより、足を動かすパワーを効率よく自転車を前進させるパワーに変換できると、Roy Rosserさんは述べている。

ポンプアクションサイクリングを可能にする「RRAD」
あくまでも、Roy Rosserさんによる主張

Roy Rosserさんは、平地では「RRAD」で走ってもその恩恵はあまり感じられないかもしれないと述べる。だが、坂道では「RRAD」の方が、一般の自転車よりもずっと楽にのぼれると主張する。ペダルを回転させて走行していると、ペダルが「デッドゾーン」にあるときに、自転車は重力の影響を大きく受けるが、ポンプアクションサイクリングであれば「デッドゾーン」が存在せず、重力に逆らってのぼり続けられるためだ。

ポンプアクションサイクリングを可能にする「RRAD」

Roy Rosserさんが販売するのは、愛車をポンプアクション可能な自転車に改造する「RRAD」リプレイスメントキット。Roy Rosserさんは現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施しており、軽量な「Street」版であれば280ドルの出資と30ドルの送料で、航空機グレードのアルミで作られたオフロード版の「Offroad」であれば499ドルの出資と40ドルの送料で入手可能だ。配送時期は「Street」が2019年3月、「Offroad」が2018年11月に予定されている。

ポンプアクションサイクリングを可能にする「RRAD」
「RRAD」リプレイスメントキットの概要

Roy Rosserさんの公開している動画を見る限り、取り付けの難易度はかなり高そうに見える。購入は、腕に自信のある人にのみおススメしたい。

愛車でポンプアクションサイクリングを可能にする「RRAD」
取付の難易度はかなり高め

「RRAD」リプレイスメントキットを装着した自転車でのポンプアクションサイクリングについては、次の動画を参照されたい。