理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」

「STROM CITY」は理想の通勤用自転車を目指す電動アシスト。“世界の自転車の中心地”を謳うデンマークに本拠を置くSTROM Bikesが開発した。

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」
理想の通勤用自転車を目指す電動アシスト「STROM CITY」

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」
世界の自転車の中心地、デンマークで開発された

STROM Bikesは、昨年の春に電動アシスト自転車「STROM」を発表し、欧州を中心に話題になった自転車メーカー。電動アシストとしては格安であることを武器に、クラウドファンディングサイトIndiegogoでのキャンペーンに成功した。


STROM Bikesの電動アシスト自転車「STROM」
参考画像:昨年、Indiegogoでのキャンペーンに成功した電動アシスト自転車「STROM」

STROM Bikesは「STROM CITY」でも、Indiegogoでの資金調達を目指す。今回のキャンペーンでは「STROM CITY」の販売に加え、フレームの内製化を可能とする施設構築も大きな目標のひとつとしている。実現すれば月間5,000台の自転車を製造可能となり、世界中からの需要に応えられるようになるという。

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」
フレーム内製化を含む施設構築も目標のひとつ

「STROM CITY」のデザインは、前モデルの「STROM」よりもずっとすっきりした仕上がり。「STROM」には“既存のパーツを組み合わせただけ”感が若干漂っていたが、「STROM CITY」のデザインはそこからかなり前進している。

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」
こなれたデザインに進化

中でも最大の特徴はバッテリーの取り付け位置だろう。「STROM」では無骨で大きなバッテリーがダウンチューブ上に設置されていたが、「STROM CITY」ではダウンチューブ内部に組み込まれた。このバッテリーは取り外しが可能で、部屋やオフィスで充電できる。充電に必要な時間は3~4時間で、フル充電すれば最大で80キロ程度のアシストが可能だ。

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」
バッテリーは取り外しが可能

モーターにはリアハブタイプを採用。スッキリとした見た目と低価格を両立させている。

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」
リアハブモーターを採用

フロント/リアライトが本体組み込みとなったのも前モデルからの大きな進化。デザインをスッキリさせただけでなく、充電の手間が不要となった。自転車通勤者は毎日のように夜間走行をするが、「STROM CITY」の組み込みタイプのライトなら、充電忘れでライトが点灯しないといったことを防げる。

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」
充電忘れを防ぐ、本体組み込みライト

制動系にはTEKTRO製ディスクブレーキを搭載。雨が降っても仕事を休めない自転車通勤者にはうれしい装備だ。その他、ノーパンクタイヤの採用や泥除けなど、自転車通勤者向けの装備が充実している。

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」
自転車好きな人向けというよりも
通勤者向けのツールとしての自転車

Indiegogoで入手する場合の出資額は799ドル+送料と、前モデル同様にリーズナブルな設定。出荷は2018年7月に予定されている。

理想の通勤用自転車を目指す「STROM CITY」

日本の道路交通法への対応についてSTROM BikesのNichlas Lloyd氏に尋ねたが、今回は見送るとの回答を得た。

STROM Bikesは前モデルの「STROM」発売時には日本対応版を用意したが、日本からの発注状況が期待には届かなかったようだ。とはいえ、「STROM CITY」に対して日本から多くの発注があれば、再考してくれる可能性はある。クラウドファンディングプロジェクトの今後を注視したい。