欧米ではクルマに乗るのを止めて、自転車に乗り換える人が増加中。でも、そんな人が困っているのが家具・家電の買い物です。たとえば大型テレビを買ったとき。例えば家具を買ったとき。これまではクルマのトランクに載せて持って帰っていました。でも、クルマから自転車に乗り換えた人は、どうしたら良いのでしょう?

スウェーデン発祥の家具販売店IKEA(イケア)は、自転車「SLADDA」を発表しました。欧州では8月に発売となります。



その特徴の1つは、ほぼ“メンテナンスフリー”であること。例えばドライブトレインには金属製のチェーンではなく、ベルトドライブが採用されました。錆びることもなく、注油が不要なベルトドライブは、イケアによれば最大で1万5,000キロまでメンテナンスフリーで走行できるそうです。


そして、最大の特徴が“Click system”。日本語に訳せば「カチッとシステム」となるこのシステムでは、購入者が自転車用のアクセサリーを簡単に「カチッと」嵌めることが可能になっています。


アクセサリーにはフロントバッグやラックなどが含まれる予定。そして、リアカーも装備可能になるみたいです。これを取り付ければ、イケアで購入した大きめの組み立て式家具も、家まで持ち帰れるかもしれません。


「SLADDA」はred dotデザイン賞で、「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞。イケアの家具同様、シンプルさと機能性の高さが高く評価されているようです。


日本発売の有無についてイケアにEメールで問い合わせたのですが、本稿執筆時までに回答を得ることはできませんでした。でも、このシンプルなデザインと、「カチッとシステム」は、日本でも人気を獲得できそうな気がします。