自転車用ボトルは、本格的なサイクリストだけでなく、毎日長距離&長時間走行する自転車通勤者にも必要なアイテム。でも、初心者にはボトルケージの取り付けはちょっと面倒だし、そもそもケージを取り付けるネジ穴がない自転車を使っている場合だってありますよね。

そんな人たち向けに、オランダに本拠を置くStudio Kollenは「CLIPON(クリップオン)」を開発しました。その名前の通り、クリップの形状をしている自転車用ボトルで、ダウンチューブやシートチューブにポンッと挟んで、ワンタッチで取り付けできます。


ワンタッチで取り付けられる自転車用ボトル「CLIPON(クリップオン)」
ワンタッチで取り付けられる自転車用ボトル「CLIPON(クリップオン)」

最大の特徴は、ボトルケージの取り付けが不要な点。このため、シティサイクル(いわゆる、ママチャリ)を含め、あらゆる自転車に装着可能となりました。

ボトルケージの取り付けは不要
ボトルケージの取り付けは不要

ママチャリにも装着可能になりました
ママチャリにも装着可能になりました

「CLIPON」はS字型のボトル2つを、クリップで1つにくっつけたもの。クリップは強力で、通常の走行で外れることはないそうです。ダウンチューブ・シートチューブを挟み込む部分には、摩擦係数の高い滑りにくい素材を採用。走行時のずれを防止します。

「CLIPON」はS字型の2つのボトルをクリップでくっつけたもの  クリップは強力だそうです
「CLIPON」はS字型の2つのボトルをクリップでくっつけたもの
クリップは強力だそうです

ボトル2つをくっつけたものなので、2種類のドリンクを持ち運び可能。1つには走行中に飲むスポーツドリンク、もう一つはオフィスで飲むお茶など、ライフスタイルに合わせた使い方ができます。

容量は、一般的な自転車用ボトルと同じ600ml。このサイズには、多くのサイクリストが慣れており、便利だと感じるでしょう。「あれ?もうない」などの問題は発生しにくいはずです。すでにボトルケージを取り付けている人が、もう1本のボトルを取り付けたい場合にも利用できます。

シートチューブにボトルケージを取り付けようとすると、  クランクと干渉してうまくいかない場合がありますよね…
シートチューブにボトルケージを取り付けようとすると、
クランクと干渉してうまくいかない場合がありますよね…

開発元のオランダStudio Kollenは、「CLIPON」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。記事執筆時点では、19ユーロ(約2,400円)の出資で「CLIPON」を1本入手できます(入手に必要な金額は、キャンペーンが進行するにつれて上昇します)。出荷は2016年7月を予定。日本への配送にも対応している。

耐久性が気になります
耐久性が気になります