スマートフォン接続機能では、専用アプリを使用して、アシストレベルを10段階で調整可能。バッテリー消費を最適化できる。また、ライディングモードを「標準」「街中」「坂」の3段階で選択可能だ。「街中」は、信号によるストップアンドゴーが多い状況に特化。軽い漕ぎだしを実現する。「坂」では、傾斜によりアシストレベルを自動調整。例えば、上り坂から下り坂に傾斜が変化した場合、アシストを自動停止する。
盗難防止機能では、内蔵されたGPS/GSMシステムを活用。誰かが自転車を盗もうとした場合、スマートフォンにアラートが表示される仕組みとしている。残念だが、GSMとはいわゆる2G規格で日本では使用されていないため、盗難防止機能は使用できないと考えられる。
1回の充電に必要な時間は3.5時間。満充電すると、Ecoモードで120キロ走行できるという。
このように、「Wi-Bike」の機能やスペックには、特筆すべきものは何もない。やはり、その最大の売りはイタリア独自のデザインということになるだろう。ピアッジオは「Wi-Bike」を、スタイリッシュな“装飾品”であり、乗る人を満足させられる一台だと表現している。
「Wi-Bike」には、「COMFORT」と「ACTIVE」の2つのバージョンが存在する。「COMFORT」には「UNISEX」「PLUS」「PLUS UNISEX」が、「ACTIVE」には標準モデルの他「PLUS」モデルが用意されている。
「COMFORT」バージョンの中心的モデル「PLUS」は、レトロデザインとユニークなスタイルが特徴。クローム仕上げのボディ、エルゴノミックデザインのハンドルバー、レザー製のサドルは、快適性とエレガントなデザインを両立させている。
ボディはクローム仕上げ
クリームカラーのホイールは、グロッシーブラックのフレームとベストマッチ。使いこむほど味がでるデザインを目指したそうだ。豊富なアクセサリーも用意されている。
「ACTIVE」は、より実用性を追求したバージョン。通勤、トレーニングなど、様々な目的で利用できる。
カラーリングでは、フレームには現代&近未来的なオパークメタリックを、ホイールにはぱっと目を引く鮮やかなレッドを採用。街中でひときわ存在感を放つ組み合わせとした。
カラーバリエーションとしてはその他、都会のジャングルをイメージしたアーミーグリーンも用意されている。
上述の通り、「Wi-Bike」にはピアッジオならではの最新機能などは搭載されてはいない。だが、イタリアンデザインが好きな人、そしてピアッジオのスクーターや三輪バイクが好きな人には、ぴったりな一台となるかもしれない。