「w」は、公共の交通機関の駅からオフィスや自宅までの「ラストマイル」移動に特化したキックスケーター。腰に巻ける特殊形状が特徴。


欧米では、自動車での通勤を取り止め、公共の交通機関と自転車・スケートボードなどを組み合わせた通勤に切り替える人が増加中。だが最近は欧米でも電車やバスなどの混雑状況が悪化しており、ラッシュ時に自転車などを載せるのは難しい地域がでてきている。

「ラストマイル」移動での「w」利用のイメージ  図中、青のルートで「w」を使用する
「ラストマイル」移動での「w」利用のイメージ
図中、青のルートで「w」を使用する

だが、欧州でも、電車が混雑し  ラッシュ時に自転車を持ち込むのははばかられる地域が増えてきた
だが、欧州でも、電車が混雑し
ラッシュ時に自転車を持ち込むのははばかられる地域が増えてきた

「w」は、腰に巻いて装着できるキックスケーター。ちょっと(だいぶ?)ごついベルト風のルックスなので、周囲の人から白い目で見られることなく、電車に持ち込むことができる。

腰に巻いて装着できるキックスケーター「w」
腰に巻いて装着できるキックスケーター「w」

「w」が腰に巻ける理由は、バー部分が巻き簾状になっているため。だがこの構造を採用したことで、強度はかなり落ちてしまっている。華麗なトリックを決めるのではなく、通勤専用に設計されたキックスケーターと言って良いだろう。

「w」のバー部分は巻き簾状
「w」のバー部分は巻き簾状

普段は腰に巻いておき、必要なときに留め具を外して
普段は腰に巻いておき、必要なときに留め具を外して

バー部分を伸ばせば
バー部分を伸ばせば

ベルトからキックスケーターに“トランスフォーム”!
ベルトからキックスケーターに“トランスフォーム”!

実際に走行している映像を見ると、キックスケーターというより、ローラースケートを片足にだけはめて走行しているかのよう。デッキ部分のホイールベースが極端に短く、両足を載せられないためそう見えるのだろう。この短いホイールベースによって重さ約2.3キロを実現してはいるが、一方で、長距離移動は疲れてしまいそうでもある。

「w」はデッキ部分のホイールベースが極端に短いため
「w」はデッキ部分のホイールベースが極端に短いため

両足をデッキに乗せることはできない
両足をデッキに乗せることはできない

出荷は2016年5月を予定している。ブレーキの有無などが確認できないため、現時点では、日本の“交通の頻繁でない公道”での走行が可能かどうかは不明だ。