三菱自動車工業は、トールワゴン型軽自動車「eKカスタム」「eKワゴン」を大幅改良した。フロントフェイスなどのデザインを変更し、燃費性能の向上、機能装備の充実を図った。

eKワゴンでは、ターボエンジンを選択したいというオーナーの要望に応えて「T Safety Package」を新たに設定した。


またeKカスタムともに、「G」「T」の予防安全機能付グレードでは、従来の「低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム」「誤発進抑制機能」に加え、「オートマチックハイビーム」「オートライトコントロール」「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)」を追加している。グレード名も「e-Assist」から「Safety Package」に改称した。

エクステリアを見ると、eKカスタムはバンパーセンターに質感の高いグロスブラックとし、バンパー左右下部にはLEDイルミネーションを配してクロームメッキで縁取った。「T Safety Package」にはダークグレーの塗装と光輝切削処理を施した15インチアルミホイールを採用している。

eKワゴンはアッパーグリル幅を上下に拡大してスポーティな印象を強め、左右下部にガーニッシュを追加し、安定感を表現した。また一部グレードに「ディスチャージヘッドライト(光軸自動調整機構付)」を採用し、夜間の視認性を向上した。ボディカラーを見直し、ポピーレッドメタリック、ウォーターブルーメタリック、シトラスイエローソリッドを新設定している。

また両車種共通で、一部グレードに安定感のある8本スポークを採用した14インチアルミホイールを採用。LEDランプを採用した「LEDリヤコンビランプ」を標準装備した。

インテリアを見ると、eKカスタムは「T Safety Package」にステアリングホイールの一部をピアノブラックとし、左右スポークのメッキモールとのコントラストを付けた。またパワーウィンドウスイッチパネルに、メッキ調ラインモール加飾を追加している。

eKワゴンはシートのメイン生地を、アーガイル柄の肌触りの良いスエード調トリコット生地に変更。ブラウンと明るいアイボリーの2トーン仕様に。一部グレードでスピードメーターもスピードゲージの緻密さと高級感を演出したデザインに変更している。

これに加え両車種ともセンターパネル下に、スマートフォンなどを置ける「センターオープントレー」を設置して使い勝手を向上した。

JC08モードの燃費効率はNAエンジン搭載の2WD車で30.4km/L、4WD車で26.6km/Lとした。ターボエンジン搭載の2WD車は26.2km/L、4WD車は25.0km/L。

希望小売価格は、eKカスタムが134万5,680円~170万7,480円(税込、以下同じ)、eKワゴンが108万円~158万6,520円。