日産自動車は、フランクフルト国際モーターショーで、クロスオーバーSUVのコンセプトモデル「Nissan Gripz Concept (ニッサン グリップス コンセプト)」を公開した。欧州と日本のデザイナーが共同で手がけた外観を採用。エンジンで発電しモーターで走行するハイブリッド車だ。



日産の電気自動車(EV)「リーフ」と同じモーターを採用し、最高出力80kW、最大トルク254N・mを発揮する。発電用のガソリンエンジンも搭載する。


デザインは2015年3月のジュネーブモーターショーで公開したコンパクトハッチバックのコンセプトモデル「Sway(スウェイ)」の要素を取り入れ、Vモーショングリル、フロント・リヤのブーメラン型ランプ、フローティングルーフ、キックアップCピラーなどを備える。カーボンフレームの上に表情豊かなボディパネルを装甲被覆材のようにかぶせ、随所にむきだしのカーボン素材をあしらっている。


ロンドンの日産デザインヨーロッパと、日本の日産グローバルデザインセンターが協力して作り出したという。

フロントエンドは、ハイビームとロービームを搭載した長方形のライトを備え、ライトの中に正面を向いたカメラを搭載。ドライブ中の風景を世界中に流し、友達がパソコンやタブレット、スマートフォンでリアルタイムで視聴できる。


インテリアはマットグレーと深い赤みがかったオレンジの色のコンビネーション。ツール・ド・フランスの印象を強調し、露出したタイヤチューブやバケットシート、レイヤー状のデザインを採用する。シートとセンターコンソールは、レース用自転車のサドルを想起させる形状とした。タイヤホイールを意識した3スポークのステアリングホイールを備える。