おお(写真提供:fun2drive)
おお(写真提供:fun2drive)

おおお(写真提供:fun2drive)
おおお(写真提供:fun2drive)

「藤原とうふ店」のロゴを施した、トヨタ自動車の「AE86スプリンタートレノ」に乗って、箱根の山道を駆け抜けられる。そんなサービスがインターネット上で話題になっている。人気クルマ漫画「頭文字(イニシャル)D」ファンのために、神奈川県のfun2driveが企画しているものだ。

イニシャルDといえば、数多くのクルマ・バイク漫画を描いてきたきたしげの秀一氏の作品の中でもひときわ人気の高いシリーズ。主人公、藤原拓海の駆るハチロクは、拓海の実家である藤原とうふ店のロゴも含め多くのファンの脳裏に焼き付いているデザイン。

そのためか、8月に箱根を訪れたTwitterユーザーが作中のハチロクそっくりのレンタカーを見つけ、写真を撮影。投稿したところ、たちまち大きな話題になった。

このクルマ、過去にイニシャルDの劇場版公開記念イベントなどに協力し、東京都内で展示したこともあるので、見覚えのある人もいるかもしれない。
 
保有しているのはfun2drive。同社は箱根の立地を生かし、名車や旧車を貸し出して色々なツアーを実施している。移動の足としてのレンタカーというより、クルマを使った遊びに主眼を置いた内容だ。

ツアーの1つが「イニD聖地巡礼ツアー箱根編」。イニシャルDの神奈川エリア編、アニメ版で言うと「Fifth Stage」の舞台を、作中に登場したクルマに乗ってめぐる。

イニシャルDに登場したクルマを乗り比べるツアー(写真提供:fun2drive)
イニシャルDに登場したクルマを乗り比べるツアー(写真提供:fun2drive)

コースは箱根仙石原~長尾峠~箱根・芦ノ湖スカイライン~箱根ターンパイク~七曲峠~湯河原パークウェイ~椿ライン~箱根仙石原。

乗れるクルマはパンダトレノ(AE86)と新旧RX-7(FC3S&FD3S)の3台。ツアーには必ず3組のドライバーが参加し、途中の休憩ポイントで乗り換えながら、それぞれのクルマの乗り心地を比べる。

途中で休憩もはさみながら(写真提供:fun2drive)
途中で休憩もはさみながら(写真提供:fun2drive)

これまで参加した人は、休憩ポイントでほかのドライバーと原作トークで盛り上がりつつ、各峠で漫画やアニメの場面を追体験する、といった楽しみ方をしているそうで、つまりはイニシャルDの熱心なファンばかり。

それぞれのクルマを乗り比べ(写真提供:fun2drive)
それぞれのクルマを乗り比べ(写真提供:fun2drive)

fun2driveの事業所には一緒に楽しめるようイニシャルDの単行本が置いてあるが、わざわざ自分の蔵書を持参してくる人もいるとか。また参加前日までに Fifth Stageを復習してくる人も多いそうな。

漫画やアニメを追体験(写真提供:fun2drive)
漫画やアニメを追体験(写真提供:fun2drive)

神奈川エリア編を予習してくる人もいるとか(写真提供:fun2drive)
神奈川エリア編を予習してくる人もいるとか(写真提供:fun2drive)

なお、ツアーは期間限定で、8月22日と9月12日の2回を残している。8月は空きがあり、9月はあと1組のみ参加を受け付けているそう。またツアーに参加しなくてもクルマ単体を借りて走れる。

ハチロク単体でも借りられるそうです(写真提供:fun2drive)
ハチロク単体でも借りられるそうです(写真提供:fun2drive)