「パブノブ」はハンドルバーに取り付けるタイプの栓抜き。一般的な栓抜きとほぼ同じ機能を持っており、あらゆる種類のビンの栓を開けることができる。
だがなぜこのような製品を販売しようと考えたのだろう?販売元のWebサイトには次のようにある。
「友だちとビールを持ってピクニックに出掛けたとしよう。だがあなたは、栓抜きを忘れてきてしまった。このままでは、今日のフリスビーゴルフ大会が台無しになってしまう。でも、自転車のハンドルバーに「パブノブ」が取り付けてあれば大丈夫だ。いつでもビールのビンの栓をあけ、冷えたビールを楽しむことができる。念の為に言っておくが、自転車に乗る前には、ビールを飲んではいけない」
いろいろと突っ込みどころ満載な説明文と商品ではあるが、それでもこれが欲しいという方はUncommonGoodsで購入可能だ。価格は20ドル。日本への送料が別途30ドル必要となる。だが、たかが栓抜きに50ドル(約6,100円)支払うのはちょっと…という、至極まともな金銭感覚をお持ちの方には、ピクニックに缶ビールを持っていくことをおススメしよう。
自転車用栓抜きとしてはその他、「ROAD POPPER」という製品もある。こちらは、自転車のサドルに取り付けるタイプ。このため、自転車の美しいデザインを台無しにしないですむ。価格は素材によって異なり、38.58ドルから42ドル。日本への送料が別途19.99ドル必要となる。
その他、自転車のフレームに取り付けるタイプの栓抜き「BUDNITZ TITANIUM BEER WRENCH」も販売されている。こちらは、ボトルケージ取り付け用の台座に装着し、必要なときに取り外して使用する。
「BUDNITZ TITANIUM BEER WRENCH」の売りは、栓抜きを無くさないで済むこと。販売サイトには、「栓抜きをサイクルバッグにしまったら、いざというとき見つからないことがある。だがフレームに取り付けておけば、必要なときにすぐに取り外して使用できる」とある。
…と、このように、自転車用の栓抜きを調べてみると、製品数は意外と多く、しかも新しい商品がいまも開発され続けていることがわかる。だが、繰り返すが、自転車で走っていて栓抜きがなくて困ったことはあるだろうか?筆者は一度もないのだ。栓抜きを開発・販売しているメーカーの人たちはどのようなマーケティングリサーチを実施し、どのような理由でここに需要があると判断したのか是非教えて頂きたいところだ。