郵船クルーズ日本最大のクルーズ客船「飛鳥II」は、2016年6月5日から日本一周をテーマにしたクルーズを行うと発表した。南は基隆から北はコルサコフまでさまざまな港を回って風景を楽しめる。

飛鳥II、利尻島へのクルーズのようす、さらに北へも
飛鳥II、利尻島へのクルーズのようす、さらに北へも

基隆(ケーラン、キールン)は、台湾の北部にある港町。戦前の日本統治時代の建物も残る土地。コルサコフはサハリン島南部にあり、日本統治時代は大泊(おおどまり)と呼ばれ、今も当時の面影をとどめる。


飛鳥IIの今回のクルーズは、招待ツアーとしてこの2港を訪れつつ、全34日間で19の寄港地を巡り、初夏の潤いに満ちた眺めや各地に息づく人々の営みや歴史を堪能するというもの。

南の基隆では特徴的な中国風建築で有名な圓山大飯店での晩餐を楽しめる。また北ではコルサコフよりもさらに緯度の高いカムチャッカ半島を代表する都市ペトロパブロフスク・カムチャッキーまで訪れるそう。


また石川県は金沢でも招待ツアーがあり、ここでは1晩停泊し、夜には日本庭園「玉泉院丸庭園」の美しいライトアップを見て回れる。岩手県は大船渡でも停泊し、水中花火などを楽しめる。翌日の午前中は宮古まで進み、三陸海岸を海から鑑賞できる。山口県の岩国でも、停泊を生かした花火の歓迎行事があるそう。初寄港となる対馬では、リアス式海岸が複雑な景観をつくりだす緑豊かな国境の島を眺められる。

料金は客室を2人1組で利用する場合で167万9,000円~826万5,000円。