「MOTO POGO」は一輪なのに、倒れない電動バイク。セグウェイのように、重心移動でコントロールする。

一輪なのに倒れない電動バイク「MOTO POGO」
一輪なのに倒れない電動バイク「MOTO POGO」

「MOTO POGO」は昨年発表されて話題になった「Ryno」などと同様、バイク用タイヤを装着した電動一輪車。ジャイロセンサーが搭載されており、電源が入っていれば自立可能だ。操縦はセグウェイに近く、身体を前に倒せば前進し、後ろに倒せばブレーキがかかる。


セグウェイ同様、身体を前に倒せば前進、後ろに倒せば停止する
セグウェイ同様、身体を前に倒せば前進、後ろに倒せば停止する

「MOTO POGO」は都市での移動手段として設計された。従来のオートバイほど遠距離移動はできないしスピードもでないが、手軽で運転が簡単であり、狭いスペースに駐車できるなどのメリットを持っている。

「MOTO POGO」は都市を移動するための乗り物
「MOTO POGO」は都市を移動するための乗り物

狭いスペースに駐車できる
狭いスペースに駐車できる

「MOTO POGO」は一輪電動バイク市場に後発で参入する。このため、仕様は先行する「Ryno」を意識しており、多くの項目で「Ryno」を上回る数値を実現している。例えば「Ryno」の車体重量は約72.5キロだが、「MOTO POGO」では約33キロ。軽量なのでクルマのトランクなどに積みこんでの持ち運びが容易だ。

「MOTO POGO」の重さは約33キロ  クルマのトランクに入れて持ち運べる
「MOTO POGO」の重さは約33キロ
クルマのトランクに入れて持ち運べる

バッテリーやドライブシステムも「Ryno」を意識しているように見える。「Ryno」では充電に約6時間必要だったが、「MOTO POGO」では3~5時間と少し短くなっている。1回の充電で走行可能な距離は「Ryno」では約24キロだったが「MOTO POGO」は約35キロ。最高速度は「Ryno」では時速16キロだったが、「MOTO POGO」では時速約25キロにまで高速化された。その他、耐荷重は「Ryno」では117キロだったが、「MOTO POGO」では150キロとなっている。

1回の充電で約30キロ走行可能
1回の充電で約30キロ走行可能

「MOTO POGO」はこれらの数値を、サスペンションやシート、フットレスト、そして全体的なデザインなどを「Ryno」より簡略化することで実現している。

参考画像:昨年発表された「Ryno」  「MOTO POGO」と比較すると、高級感がある
参考画像:昨年発表された「Ryno」
「MOTO POGO」と比較すると、高級感がある

残念だが日本ではセグウェイなどと同様、 「MOTO POGO」の公道での利用は許可されないだろう。利用は私有地内に制限されると考えられる。

「MOTO POGO」を開発したカナダの Carl Dagenais 氏は現在、Web サイトでプリオーダーを受け付けている。価格は2,500カナダドル(約25万円)。出荷は2015年8月を予定しているが、日本への配送には対応していない。