「これ、いったい何で作られてるかわかります?」。そんな問いかけとともに、Volvo(ボルボ)が公開した1枚の写真がちょっとした話題だ。見た目は7人乗り SUV なのだが、素材が一風変わっているのだ。

Twitter ユーザーから許諾を得て転載
Twitter ユーザーから許諾を得て転載

写真を公開したのは、ボルボの日本版公式 Twitter アカウント。本社があるスウェーデンの博物館「ボルボ・ミュージアム」の展示品として紹介した。


すでに多くの人が察した通り、写っている SUV はレゴ製だ。

モデルは 「XC90」。2003年に発売となり、2004年に日本導入。2014年モデルまで生産した車種だ。

7人乗り SUV「XC90」(2014年モデル)
7人乗り SUV「XC90」(2014年モデル)

その登場当初、米国カリフォルニアの「レゴランド」とコラボレーションで作ったのが、件のレゴ製モデル。

シャシーとタイヤ以外は全部レゴで、全部で20万1,076個のブロックを使っており、重さは 1,329kg になるとか。

ボルボがレゴランドに、XC90 の立体情報である「CAD データ」を提供したうえで、3人のレゴデザイナーが3週間かけて図面を制作。5人程度のレゴビルダーが制作を担当し、組み立てに10週間かかったそう。

その後レゴランドでしばらく展示してから、現在のボルボ・ミュージアムに移したのだという。今にもエンジンをうならせて動き出しそうな、真に迫った姿形も、レゴのプロが手掛けたとあれば納得である。