「DING」は夜間の自転車事故を減らす目的で開発された自転車用ライト。前方だけでなく、下を照らすのが特徴です。


「DING」を開発したのは、オーストラリアの Des Burns さん。Burns さんは夜間に交差点で、巻き込み事故にあいかけた経験を持っているのだそう。自転車にはフロントライトだけでなくリアライトも取り付けてあったのですが、すぐ横を走っていた自動車のドライバーからは「自転車は見えなかった」と言われたそうです。



夜間の巻き込み事故を減らすには、横からの視認性を向上させる必要がある。そう考えて作られたのが「DING」です。


「DING」は、自転車のハンドルバーの下側に取り付けて使用する自転車ライト。本体には前方を照らす2つのライトの他、下方を照らす1つのライトが取り付けられています。



この下方を照らすライトが、サイクリストの足元に幅約3メートル、長さ約1.5メートルの長方形の明かりを作り出し、横からの視認性を高めます。前方を照らすライトの明るさは400ルーメン、下方は150ルーメンとなっています。



内蔵されたバッテリーは、一回の充電で2.5時間の連続使用が可能。充電は USB ケーブル経由で行われます。


サイクリストには、夜間は腕などに反射材付きリストバンドなどを巻きつけ、視認性を高める努力をしている人も多くいます。でも反射材はクルマのヘッドライトの光などがあたってはじめて光るもの。場合によっては、これでは間に合わないケースもあるでしょう。

「DING」であれば、常に発光しているので、横からの視認性は高まるはずです。


Burns さんは現在、「DING」の市販化に向けて kickstarter で出資者募集のキャンペーンを実施中。資金調達に成功した場合、2015年10月頃の出荷を目指すとしています。価格は120豪ドル(約1万1,570円)となる予定です。