空の旅の機内食といえば、自分で作るハンバーガーから美容を気にする女性向けのカロリーオフセットメニューまで各社が色々工夫をこらしているが、スイス インターナショナル エアラインズ(SWISS)のそれは高級感ただようおしゃれな内容だ。

ビジネスクラスのメニュー、サーモントラウトのタルタル
ビジネスクラスのメニュー、サーモントラウトのタルタル

航空会社の機内食は、出発地や到着地の食文化を知るための場でもある。SWISS はこの春、南部「ティチーノ州」の食材に焦点をあてたメニューを発表した。


スイスは周囲を欧州のさまざまな国と接し、地方によってかなり文化が異なり、それぞれ特色がある。例えば国際モーターショーが開催されるジュネーブはフランスに近く、その影響が強い。一方で、ティチーノ州はイタリアに近く、話す言葉もイタリア語中心。

したがって、SWISS の今回の機内食もイタリア料理の要素が入っている。ティチーノ州の有名レストラン「リストランテ・ブティック・ホテル・テンタツィオーニ」と「リストランテ・ダ・エンツォ」の料理が楽しめる。地産品と地中海の味を組み合わせた創作料理が中心だという。

ビジネスクラスを利用する人のメニューには、例えば前菜として西洋ワサビのクリームを添えたサーモントラウトのタルタルがある。ヤギのチーズやビーツも添えている。

ファーストクラスの料理には例えばトマトのテリーヌがある。これにはクリーミーなブッラータチーズ、タッジャスカ種のオリーブ、乾燥パン・カラザウのクリスプを添えている。

ファーストクラスの料理の1つ、トマトのテリーヌ
ファーストクラスの料理の1つ、トマトのテリーヌ

これらのメニューは6月2日まで提供中。SWISS は成田からチューリッヒの直行便を運行中。正直なところ、多くの人にとって、この航空会社の上級座席を利用する機会はあまりなさそうだが、しかしできれば一口味わってみたい献立ではある。