おにぎりやパン、それにバナナ。マラソンのエイドステーションでは、多くの補給食が配布されています。でも、そこにトマトの姿を見ることは、あまり多くはありません。

この状況を変えるかもしれないのが「ウェアラブルトマト」。カゴメと明和電機が共同開発したこのデバイスが、今年の東京マラソンに登場します。


カゴメが東京マラソンに向け開発した「子泣きじじい」  …ではなく「ウェアラブルトマト」
カゴメが東京マラソンに向け開発した「子泣きじじい」
…ではなく「ウェアラブルトマト」

運動をすると体内に活性酸素が発生します。でもトマトを食べていれば、リコピンによって抗酸化力が高まり、身体のコンディションを維持してくれるのです。なのにスポーツシーンでトマトを目にする機会が少ないのは、なぜでしょうか?

カゴメは、その原因がトマトのモバイル性にあると考えました。トマトはバナナなどに比べ、持ち運びにくく、片手では食べにくいのです。

トマトは、バナナに比べ持ち運びしにくく、片手で食べにくい
トマトは、バナナに比べ持ち運びしにくく、片手で食べにくい

そこでカゴメはアートユニット明和電機とタッグを組んでプロジェクトを始動。走りながらハンズフリーでトマトを補給できるデバイス「ウェアラブルトマト」の開発に着手したのです。

カゴメが明和電機とタッグを組んで開発した「ウェアラブルトマト」  走りながら、ハンズフリーでトマトを補給できる
カゴメが明和電機とタッグを組んで開発した「ウェアラブルトマト」
走りながら、ハンズフリーでトマトを補給できる

プロジェクトではトマトの課題である“携帯の難しさ”を解決すべく、複数のプロトタイプを作成。それらを実地に試しながら研究を重ね、ついに完成に至ったそうです。

プロトタイプ1:多くのトマトを持ち運べるタイプ  だが、手を使わずに食べることはできない
プロトタイプ1:多くのトマトを持ち運べるタイプ
だが、手を使わずに食べることはできない

プロトタイプ2:「馬の鼻先に人参」タイプ  ハンズフリーで食べられるが、なぜかとても哀しい
プロトタイプ2:「馬の鼻先に人参」タイプ
ハンズフリーで食べられるが、なぜかとても哀しい

完成した「ウェアラブルトマト」は、6個のトマトを潰さずに持ち運び可能。モーターですべての可動部が動作し、ハンズフリーでトマトを摂取できる機構になっています。

装着者がスイッチを入れれば
装着者がスイッチを入れれば

アームがデバイス後部にある格納庫から  巧みにトマトを掴み出し
アームがデバイス後部にある格納庫から
巧みにトマトを掴み出し

オーバーハンドで、装着者の口元まで運びます
オーバーハンドで、装着者の口元まで運びます

装着者は、ハンズフリーでトマトを食べられます
装着者は、ハンズフリーでトマトを食べられます

なお、2月22日に開催される東京マラソンでは、カゴメからの出場者は大会の規定にあわせた別モデルの「ウェアラブルトマト」を装着。トマトを摂取しながら完走を目指すとのことです。


世界初! 走りながらトマトを補給する衝撃映像が公開される