Volkswagen(フォルクスワーゲン)の小型車「Polo(ポロ)」から最上位グレードとしてスポーティな「Polo GTI」の新モデルが発売された。1.8L TSI エンジンを搭載し、出力を向上している。オプションで初の LED ヘッドライトも設定している。





従来モデルの1.4L TSI エンジンに代えて、1.8L TSI エンジンを搭載。以前の2個の過給器から、今回は低回転域から俊敏に反応する小径タービンを使ったシングルターボ方式に変更。最高出力は従来に比べ 9kW(12PS)高い 141kW(192PS)になった。


最大トルクは 250Nm。その発生回転数を従来の 2,000rpm から 1,250rpm まで引き下げ、発進直後から力強い走りを可能にしたという。0~100km/h 加速にかかる時間は6.7秒をうたっている。また通常の Polo よりも 15mm 低いスポーツサスペンションによって、一般道ではしなやかに、ワインディングロードでは路面に食いつくような走りができるという。

これに加えアイドリングストップ機能「Start/Stop system」とブレーキエネルギー回生システムで構成する「BlueMotion Technology(ブルーモーションテクノロジー)」を標準装備している。トランスミッションは7速 DSG。

安全装備について、フォルクスワーゲンは筆頭にドイツ車としての「頑丈なボディ構造」を挙げているが、いわゆる先進機能も多く標準搭載する。2時間を超える長距離運転やドライバーの疲労を感知すると、警告音と警告灯で休憩を取るように促す「FatigueDetection System」、万が一、追突にあった場合、時速 10km/h 以下になるまで自動ブレーキで減速し、2次被害を軽減する「マルチコリジョンブレーキシステム」などだ。またリヤビューカメラや雨滴を感知して自動的にワイパーを作動させるレインセンサ、オートライトシステムなども備える。

エクステリアは、フロントに左右に大きなエアインテークが付いた専用バンパを装着。GTI 伝統のハニカム構造のラジエターグリルに、水平に伸びた一本の赤いラインとシルバーに輝く GTI バッチを飾っている。

またフォルクスワーゲン初の LED ヘッドライトをオプション設定しており、オーナーがこれを選んだ場合はポジションランプを含むロー・ハイビームのすべてが LED となる。


このほかフロントとリヤにフォグランプを標準装着し、リヤコンビネーションランプは精悍さを際立たせるダークレッドテールライトを装着した。

サイドビューでは、新たにデザインした17インチアルミホイールと赤く塗ったレッドブレーキキャリパが目立つ。左右のフェンダには、GTI ロゴも取り付けている。


リヤビューの特徴はリアハッチゲートの上部に取り付けた専用のリヤスポイラとクローム仕上げのデュアルエグゾーストパイプ。リヤバンパも専用デザインで、左右下部にブラックのスプリッタを装着し、ナンバープレートの下部には、ブラックのディフューザも備えている。



インテリアは天井、ピラー、ドアの内張りを黒で統一し、タータンチェックのシートを装着している。シート生地はファブリックで、デザインは一新した。シートのパイピングをはじめ、シフトノブとハンドブレーキレバーには伝統の赤いステッチが入っている。このほかの専用装備はメータークラスタ、クロームモール入りドアトリム、パドルシフト付きのレザー3本スポークマルチファンクションステアリングホイール、ドアシルプレートだ。



希望小売価格は334万2,000円(税込)。