「Beach Bot」は長さ60センチ、幅40センチの自走式ロボット。事前にプログラミングした通りに走行し、ビーチに絵を描く。後部には砂浜を引っ掻く“歯”が12本取り付けられており、必要に応じて上下して線の太さや濃さを変化させる仕組みだ。すべての“歯”を使えば、40センチ幅の線を描くことができる。
「Beach Bot」の最大の特徴は、後輪に取り付けられた「バルーンホイール」。絵の周辺に、ロボットが走行した形跡をほとんど残さない技術で、地上絵がビーチの真ん中に突如現れたように見せることが可能だ。深夜に「Beach Bot」で絵を描いておけば、翌朝ビーチを訪れた人を驚かすことができる。
「Beach Bot」の外観は親しみのもてるカメ型。チューリッヒ芸術大学の学生によってデザインされた。この外観により、「Beach Bot」はプログラムされた通りに動くロボットではなく、意思を持って歩く生き物に見えるようになったと、「Beach Bot」プロジェクトチームは説明している。