ソニー損保は、今年成人式を迎える人たちを対象にカーライフ意識調査を実施。新成人の半数が車を「単なる移動手段」とみていることを明らかにした。また、新成人の多くが運転免許は持つもののマイカーは持たないこと、車に興味はあるが購入する経済的余裕がないことなどを調査結果として発表した。

よく耳にする“若者の車離れ”の実態とは?
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■新成人にとって車はどんな存在?また月々かけられる費用は
今年の新成人1,000名に対し「車(バイクを除く)の価値として最も当てはまるものは?」と尋ねたところ、「単なる移動手段」という回答が53.8%を占めた。これに、「運転することを楽しむもの」23.2%、「家族・友人・恋人などとの時間に楽しみをもたらすもの」19.6%、「自己表現の手段・ステータス」2.9%が続いている。半数以上が車を「単なる道具」として見ている反面、「楽しむもの・楽しみをもたらすもの」と捉えている若者も4割を超えていることがわかる。


新成人にとっての車はどのような存在?
新成人にとっての車はどのような存在?

「カーライフにかけられる1か月あたりの金額」を聞いたところ、車を「単なる移動手段」と答えた層では平均1万6,613円だったのに対し、「楽しむもの・楽しみをもたらすもの」と考えている層では平均2万1,401円と、5,000円近い差がついた。車に対して持っている価値観が、カーライフにかけられる金額に大きく影響していることが明らかになった。また、全体の平均は1万8,815円で、昨年より約3,000円減少した。

車がある生活(カーライフ)に月々かけられる費用
車がある生活(カーライフ)に月々かけられる費用

■過半数が免許を保有するも、マイカー所有は1割程度にとどまる
普通運転免許の保有状況を聞いたところ、57.1%が所有していると答えた。そのうちオートマ限定は31.9%に達しており、その割合は年々増加している。

女性では普通免許保有者のほとんどがオートマ限定
女性では普通免許保有者のほとんどがオートマ限定

 
マイカー所有率はここ3年減少傾向
マイカー所有率はここ3年減少傾向

車(バイクを除く)の所有状況を聞いたところ、「自分の車を持っている」という回答は12.9%だった。「購入をする予定がある」6.6%、「購入の予定はないが、いずれは欲しい」54%と、購入意欲のある回答は6割にのぼったが、「購入するつもりはない」との回答も26.2%みられた。マイカー所有率は過去の調査結果(2010~2014年新成人)と比較するとほぼ横ばいの推移ながら、2013年以降はやや減少の傾向にある。

車の所有率・購入予定率は都市では地方の半分以下
車の所有率・購入予定率は都市では地方の半分以下

■半数近くが「車に興味ある」も、7割が「車を所有する経済的な余裕なし」
車に興味があるかどうかを聞いた項目では、半数近い45.5%が「車に興味がある」と回答した。一方で、車を所有する経済的な余裕の有無を聞いた項目では、70.7%が「経済的余裕なし」と回答。「車に興味はあるが、所有する余裕がない」という新成人の現状が浮かび上がった。

“若者の車離れ”について当人たちはどう思っているのか
“若者の車離れ”について当人たちはどう思っているのか

調査は、1994年4月2日~1995年4月1日生まれの今年の新成人1,000名(男女各500名)を対象に実施された。調査期間は2014年11月20日~28日だった。