農業にイノベーションを持ちこむことを目指すコミュニティ「FARM HACK」は、自転車を改造して製作した足こぎ式の耕運機「culticycle」のプロトタイプを公開した。


「culticycle」は人力での農作業を手助けする自転車。一般的な耕運機ほどのパワーはないが、それでも人間の手で作業をするよりは効率よく畑を耕せる。


自転車を改造して製作した足こぎ式の耕運機「culticycle」
自転車を改造して製作した足こぎ式の耕運機「culticycle」

「culticycle」には多くのメリットがある。一般的な耕運機よりも車体が軽いので、土をタイヤで踏み固めてしまうことがない。燃料を使わないので、土壌を汚染しない。安価なので、小規模農家でも扱える。特殊な農法を要求する野菜などの栽培に合わせてカスタマイズがし易い、などだ。

「culticycle」は軽量なので、土をタイヤで踏み固めない
「culticycle」は軽量なので、土をタイヤで踏み固めない

特殊な農法に合わせたカスタマイズも可能
特殊な農法に合わせたカスタマイズも可能

このプロトタイプは、あくまでテスト用。現在は、将来の市販化に向け、より製造しやすいバージョンの開発を行っていると「FARM HACK」は述べている。


足こぎ耕運機「culticycle」

「FARM HACK」はその他、人間工学に基づいたデザインを持つ草取り用自転車「Farmbicycle」も開発している。

エルゴノミクスデザインの草取り用自転車「Farmbicycle」  周囲の人が笑っているように見えるのは気のせいか?
エルゴノミクスデザインの草取り用自転車「Farmbicycle」
周囲の人が笑っているように見えるのは気のせいか?

雑草取りはしゃがんで行う、腰などに大きな負担がかかる作業。だが「Farmbicycle」を利用すれば、身体を曲げないで済むので、長時間の草取りが可能になると「FARM HACK」は主張している。