自転車用ペダルには、引き足を使えるように、クリートが取り付けられた「ビンディングペダル(クリップレスペダル)」と呼ばれるものがある。だが初心者がこのペダルを使うには、若干の練習が必要。うまく外れないと、信号などでの一時停車時に「立ちゴケ」してしまう危険性があるからだ。

「MagLOCK」は、「立ちゴケ」の解消を目指した自転車用ペダル。シューズの固定にマグネットを使用し、初心者でも数回の練習で簡単に取り付け/取り外しが可能になるという。米国ユタ州在住のエンジニア David Williams さんが開発した。


「立ちゴケ」の解消を目指した自転車用ペダル「MagLOCK」
「立ちゴケ」の解消を目指した自転車用ペダル「MagLOCK」

「MagLOCK」の中央には、強力なマグネットが取り付けられている。このマグネットがシューズの裏面に取り付けられたマグネットと引き合って、シューズを固定する仕組みだ。マグネットの吸着力は最大23キロ。ヒルクライム中に引き足を使っても外れることはほとんどないそうだ。

「MagLOCK」の中央には、強力なマグネットが取り付けられている
「MagLOCK」の中央には、強力なマグネットが取り付けられている

これがシューズ裏面のマグネットと引き合い  シューズを固定する
これがシューズ裏面のマグネットと引き合い
シューズを固定する

マグネットの取り付けは数分で可能
マグネットの取り付けは数分で可能

「MagLOCK」のマグネットは強力で、真っ直ぐに引きはがそうとしても簡単には外れない。だが、横に捻りを加えると簡単に外せる。これが、初心者であっても「立ちゴケ」がなくなる秘密だという。

「MagLOCK」のマグネットは、真上方向には強力な吸着力を示すが
「MagLOCK」のマグネットは、真上方向には強力な吸着力を示すが

横に捻ると簡単に外れる
横に捻ると簡単に外れる

「MagLOCK」のもう1つのメリットは、一般的な「ビンディングペダル」とは異なり、普通のシューズでも使用できる点にある。近所で買い物をするような場合、スニーカーで自転車にまたがれば「MagLOCK」のマグネットは機能しない。このため、通常の自転車ペダルのように漕ぐことができる。

スニーカーを履けば、普通のペダルとして使える
スニーカーを履けば、普通のペダルとして使える

Williams さんは現在、kickstarter で「MagLOCK」に対する出資者を募集中。175ドルの出資で「MagLOCK」1セットを入手できる。日本への送料については問い合わせて欲しいそうだ。出荷時期は2015年5月を予定している。

ジャンプ中にシューズが外れることもないそうだ
ジャンプ中にシューズが外れることもないそうだ