米国サンディエゴの Virtue Bike は、ラスベガスで開催された自転車の見本市 Interbike 2014 で「Pedalist」のプロトタイプを公開した。これは、雨の日にも濡れずに移動可能な、屋根付きの3輪自転車だ。

屋根付きの3輪自転車「Pedalist」  幅はわずか86センチ!
屋根付きの3輪自転車「Pedalist」
幅はわずか86センチ!

屋根付き自転車というアイディアは自転車が登場した当時からあった。だが、市場に定着しなかった最大の理由は、その重さにある。屋根付きの自転車はあまりに重いため、十分なスピードが出せなかったのだ。だが、ここ数年の電動アシスト技術の発達がこの問題の解決を手助けした。


屋根付き自転車「Pedalist」は、電動アシスト技術の発達で実現した
屋根付き自転車「Pedalist」は、電動アシスト技術の発達で実現した

屋根付き3輪車「Pedalist」の重量は90キロ程度になる予定。これは通常の自転車の7倍~8倍程度の重さだ。だが、電動アシスト自転車に使用されるモーターを搭載することで、この重量であっても、ある程度軽快な走行が可能になる見込みだという。

市販車には、フロンドグラスにワイパーも取り付けられる予定
市販車には、フロンドグラスにワイパーも取り付けられる予定

ただ、技術的に可能になったとしても、屋根付き自転車を欲しいと思う人がいるかどうかはまた別の話。Virtue Bike は「Pedalist」の需要があるか市場調査を実施し、ある程度売れる見込みがあると判断した場合には、2015年中の生産開始を目指すとしている。